「have had」と「had had」の違いを完全解説!見失いやすい時制の正体とは?
「have had」や「had had」は、英語学習者にとって見慣れない形の代表格です。同じ動詞が2回続くため、「意味が分からなくなる…」と感じたことがある人も多いはず。
この記事では、その正体と使い分けを、文法・意味・例文から丁寧に解説します!
✅ まずは形の違いを確認!
形 | 時制 | 使われる場面 | 意味の例 |
---|---|---|---|
have had | 現在完了 | 過去から現在に影響 | 今までに持っている、経験がある |
had had | 過去完了 | 過去のある時点より前の出来事 | すでに持っていた(完了済み) |
🧪 「have had」:現在完了
現在完了は「過去から現在まで」をつなぐ時制です。
例文:
-
I have had three smartphones in the past five years.
この5年でスマホを3台持ってきた。 -
She has had a headache since this morning.
彼女は今朝からずっと頭痛がある。 -
We have had enough of his excuses.
彼の言い訳はもうたくさんだ(うんざりしてきた)。
🧪 「had had」:過去完了
過去完了は「過去のある時点よりも前の出来事」を表します。
例文:
-
I had had breakfast before I left for work.
仕事に出かける前に朝食を済ませていた。 -
She had had that idea long before anyone else.
彼女は他の誰よりもずっと前にその考えを持っていた。 -
They had had a terrible experience before moving to this town.
この町に引っ越す前にひどい経験をしていた。
🔍 「had had」はおかしくないの?
見た目は変に見えるかもしれませんが、これは正しい文法です。
構造としては:
- 最初の「had」= 時制(過去完了)
- 後ろの「had」= 過去分詞(have の過去分詞)
つまり、「持っていたことが、さらに前に起きていた」ことを表すのに必要なのです。
🎯 意味の違いを一言で!
- have had:今までに持ってきた/経験した(現在にもつながる)
- had had:過去のある時点よりもさらに前に持っていた/終わっていた
💬 まとめ:どちらも理にかなった形!
表現 | 意味 | 使いどころ |
---|---|---|
have had | 今まで持ってきた | 現在の話とつながるとき |
had had | その時点より前に持っていた | 過去の話の中でさらに古い出来事 |
「had had」という形に出会っても、もう怖くありません!
時制の流れを意識すれば、自然と理解できるようになります。