share among と share across の違いを身近な例で理解する

英語を学んでいると、「among」と「across」の使い分けに悩むことがあります。特に「share among」と「share across」は、どちらも「共有する」という意味で使われるため混乱しやすい表現です。

この記事では、身近な例を通じてこの2つの違いを直感的に理解できるように説明し、最後にその背後にあるニュアンスや技術的な話題にも触れていきます。


🍕 食べ物を分けるとき

  • share among
    We shared the pizza among the three of us.
    → 私たち3人でピザを分け合った。

  • share across
    The restaurant's special deal was shared across all their locations.
    → そのレストランの特別サービスは、全店舗で共有された。


👨‍👩‍👧‍👦 家族の話題

  • share among
    The chores are shared among the family members.
    → 家族の間で家事を分担している。

  • share across
    That funny video was shared across all our family group chats.
    → あの面白い動画は家族のグループチャット全体に広まった。


🎉 誕生日パーティー

  • share among
    She shared the cake among her friends.
    → 彼女はケーキを友達に分け与えた。

  • share across
    The invitation was shared across all her social media accounts.
    → 彼女は招待状をすべてのSNSで共有した。


📚 勉強・知識の共有

  • share among
    Tips for the exam were shared among the students.
    → 試験のコツが学生の間で共有された。

  • share across
    The study guide was shared across different schools.
    → その学習ガイドは複数の学校にまたがって共有された。


💻 写真・ファイルの共有

  • share among
    The photos from the trip were shared among our close friends.
    → 旅行の写真は仲の良い友達の間で共有された。

  • share across
    The file was shared across multiple cloud platforms.
    → そのファイルは複数のクラウドサービスにまたがって共有された。


among と across の直感的な違い

それぞれの言葉のイメージの違いを表にまとめると、次のようになります。

特徴share amongshare across
主体人・グループモノ・情報
共有のイメージ分け合う、やりとりする広がる、適用される
スケール小さめ(仲間内)大きめ(全体、範囲)
典型的な動詞share, agree, divideshare, apply, spread

ネイティブスピーカーであっても、これらの使い分けは文法ではなく感覚や慣用表現に基づいて選んでいることが多く、必ずしも厳密な区別をしているわけではありません。


まとめ

  • among は「人と人の関係性の中での共有」や「分け合い」のイメージ。
  • across は「空間やシステム全体への拡がり・適用」のイメージ。
  • 英語学習では理屈よりも使われ方のパターンつまり、コロケーションをつかむのが大切です。