「stick」「stuck」「stack」の違いとは?動けない?貼る?積み重ね?語源からすっきり解説!
英語学習で混乱しやすい単語に、stick / stuck / stack があります。
綴りも音も似ているけど、意味は微妙に違う…そんな悩みをお持ちの方に向けて、この記事では意味・用法・語源の流れを徹底的に解説します!
✅ 1. 「stick」の基本イメージ:くっつける、固定する、刺す
stick は動詞と名詞の両方で使われます。
✔ 動詞としての意味:
- 貼る、くっつける
- 刺す、突き刺す
- 固定する、動かないようにする
例文:
- Stick the photo to the wall.(写真を壁に貼って)
- I stuck the key in the lock.(鍵を鍵穴に差し込んだ)
✔ 名詞としての意味:
- 棒、スティック状のもの
例文:
- He picked up a stick and drew in the sand.(彼は棒を拾って砂に絵を描いた)
✅ 2. 「stuck」は「stick」された結果の状態
stuck は stick の過去分詞形です。
意味は、「くっついている」「はまって動けない」「進めない」など。
例文:
- The paper is stuck to the wall.(紙が壁にくっついている)
- I’m stuck in traffic.(渋滞にはまって動けない)
- She’s stuck on a math problem.(彼女は数学の問題で行き詰まっている)
🔍 なぜ「stuck」は「動けない」意味になるのか?
stick は「固定する」「くっつける」意味があるため、その結果として
受け身で be stuck = 動けない状態にされているという意味になるのです。
✅ 3. 語源から見る stick → stuck の流れ
英語の「stick」は、古英語の stician(スティシアン)=刺す・突き刺す・固定するが語源です。
この動詞から派生して、
- stick(v):刺す、固定する(動詞が起源)
- stick(n):刺すための道具 → 棒(名詞に派生)
- stuck(adj):刺さって動けない、固定された状態(過去分詞)
という意味のネットワークが自然に広がりました。
✅ 4. stick / stuck を同時に使う例文
I stuck the drawer shut, and now it’s stuck.
(引き出しを無理に閉めたら、今は開かなくなってる)
- 1つ目の "stuck" は過去形:「閉めた」
- 2つ目の "stuck" は過去分詞:「動かない状態になってる」
✅ 5. 補足:stack は stick / stuck とは語源も意味も別!
✔ stack の意味:
- 名詞:積み重ね、山
- 動詞:積み上げる
例文:
- I have a stack of books on my desk.(机に本の山がある)
- Stack the boxes neatly.(箱をきちんと積んで)
❗「stuck」と似ているのは偶然
「stack」はゲルマン系の「積み上げる」が語源で、
「stick(刺す)」や「stuck(動けない)」とはまったく語源が違います。
ただし!
💡 stack と stuck は、現象としては似て見えることも:
The program got stuck in a loop because the stack overflowed.
(スタックオーバーフローで無限ループにはまり、プログラムが動かなくなった)
- stack:関数呼び出しの積み重ね(メモリ)
- stuck:処理が止まり、動けない状態
つまり、「積みすぎて動けない」= stuck な状態になってしまうことはあるけれど、
言葉の成り立ちはまったく別ということですね。
✅ まとめ
単語 | 品詞 | 意味 | 語源 |
---|---|---|---|
stick | 動詞 / 名詞 | 刺す、貼る、棒 | 古英語 stician(刺す) |
stuck | 過去分詞・形容詞 | 動けない、くっついている | stick の結果 |
stack | 動詞 / 名詞 | 積み上げる、積み重ね | 別語源(積む) |
🎯 おまけ:日本語の「ステッカー」や「スティック」は?
- ステッカー(sticker):stick + er → 貼るもの
- スティックのり:stick(棒) + glue(のり)
stick という単語がいろんな場面に出てくるのも納得ですね!
以上、stick / stuck / stack の違いとつながりについて語源から理解してみました。
似ているようで全然違う3語、これでスッキリ区別できるようになるはずです!